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【FL Studio】サイドチェインの方法を4つ解説!

更新日:2024年6月21日




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サイドチェインとは?

 EDMにおけるサイドチェインとは、キックが鳴った瞬間にそれ以外の楽器の音を一時的に下げることで、キックをより目立たせ、曲にグルーヴを加えるテクニックのことです。厳密には、実際のサイドチェインの意味はこれとは少し違いますが、最近はそのようなニュアンスで認識されることが多いです。


はじめに

 キックとサイドチェインをかける音源が既にあることを前提に解説していきます。


方法1:オートメーション

 

 キックが鳴った瞬間に、サイドチェインの対象となる音源(シンセやベースなど)のボリュームを下げ、裏拍のあたりで上げるようなオートメーションを書くことで、サイドチェインをシミュレーションします。まず、プレイリスト内で、小節番号が書いてある上の黒い部分を右クリック+ドラッグで1拍間だけ選択します(解除は左ダブルクリック)。


に、チャンネルラック(下図のウィンドウ)を出して、音源の右にある縦長の四角を左クリックし、下図の状態(緑に光る状態)にしたところで、Ctrl+Lでミキサーに入れます。

次に、スロットをクリックしてFruity Balanceを選択し、Volumeを右クリックしてCreate Automation Clipを選択。下図のようなオートメーションを書き、サイドチェインを適応させたいところまで繰り返し設置して完成です。


 オートメーションによるサイドチェインは、今回紹介する方法の中で最も視覚的にわかりやすく、Hip-HopやFuture Bassなどの4つ打ちでないジャンルにも適応できるため、汎用性がとても高いです。


オートメーションによるサイドチェインのメリットとデメリット

メリット:

  • 波形、リズム共に汎用性が高い

  • CPUへの負担が小さい

デメリット:

  • サイドチェインを適応させるまでが面倒

  • 間違えてオートメーションを消してしまうことがある

方法2:Kickstart

 

 KickstartはNicky Romeroが販売しているサイドチェインのプラグインです。いちいちサイドチェインで手間取ってられない、という方にはぴったりのプラグインで、Kickstartはミキサーに刺すだけでサイドチェインが適応されます。



Kickstartのメリットとデメリット


メリット:

  • 操作が非常に簡単

  • CPU負荷が低い

  • 16種類の波形を適応できる

デメリット:

  • 有料

  • 複雑なリズムには向いておらず、汎用性が低い(基本4つ打ちのみ対応)

  • 波形が限られている


方法3:コンプレッサー

 方法1,2、4は実はサイドチェインを真似したもので、本質的にはそれとは異なります。コンプレッサーを使ってサイドチェインを適応するのが、本来の純粋な「サイドチェイン」で、一般的に最も知られた方法になります(作業が手間で難易度が少し高いので3つ目にしました)。ここでは、FLの標準プラグインであるFruity Limitterを用いて解説していきます(こちらはコンプレッサーとリミッターが合体しているプラグインです)。


1.キックをお好みのリズムでプレイリスト内に配置します。

2.キックをミキサーに割り当てます。

3.音源(シンセやベースなど)をプレイリスト内に配置し、キックとは別のミキサートラックに割り当てます。

4.ミキサー画面にて、キックのトラックを選択した上で、音源のトラックの下部にある三角形のボタン(右図参照)を右クリックし、Sidechain to this trackを選択します。

5.音源のエフェクト欄にFruity Limitterを追加します。プラグインの下部にCOMPと表示されてますのでそれをクリックし、コンプレッサーの操作画面に移ります。

6.Sidechainと書かれた枠を右クリックし、キックを選択(もしくはドラッグして1に設定します)。








7. Thres(スレッショルド)とratio(レシオ)をそれぞれ調節しています。ここに正解はありませんが、下図は大まかな例です。


スレッショルドは、キックが鳴った際に音源の音量がどれだけ下がるか、を設定し、レシオはその割合を設定します。コンプレッサーに関して、スレッショルドなどの詳しい説明は、こちらをご覧ください。


方法4:Gross Beat

 最後はFL Studio標準プラグインであるGross Beatを使った方法です。仕組み自体は方法1と同じですが、手軽さはこちらが勝ります。



  1. サイドチェインをかけたい音源をミキサーに割り当てます(Assign to mixer track)。

  2. Gross Beatを音源のトラックのエフェクト欄に挿入します。

  3. Gross Beat左下のSidechainというボタンを選択します。

  4. 右側に表示された波形をお好みの形に変更し、完成です(波形は方法1を参照)。




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